妄想門。
頭沸いてます。
おk?
その日、舞子はアメリカの地にいた。武道の知識では足りず、医師をめざし、更にはスポーツドクターまで目指しだしていたのだ。そして今、英語まみれの地で、彼女はいつか会える日を待っている。そして、日本人を見かけるたびにあの少年の事を思い出すのだ。あれ以来足取りのつかめぬかの人は、どうやら紛争や戦争の起きている地域へ行ったらしい。
さて、その日は珍しく買い物にも行かずに家で勉強をしていた舞子である。テレビで流れる英語の内容はすでに聞きながらほかの事をしていても理解できる。お嬢もよくやるよ、とかつて母親の供でアメリカまできた海堂と陣内に笑われた。
ニュースでぽつり、と紛争地域のことを話していた。ゲリラ達が自主降伏してきたという。ゲリラ達は皆何かに怯えるように逃げてきたそうだ。
「あら、面白い事もある…のね…」
なんとなく今の内容が九十九に繋がっている気がしてならない舞子である。彼は歴史を終わらせる、と言って日本から出て行った。確かに今まで出てきた大会では彼は無敗を誇り、犠牲者も少なくとも二人以上は出たろう。それが紛争地域にでたのである。訃雹での犠牲者はうなぎのぼりになるのだろうな、と舞子はぼんやりと考えていた。
続きはまた!
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