THE END
メタルの場合
眼前に迫る青いスーツの少年を、どこか穏やかな目線で見つめていた己がいることを知る。あぁ、己はこの少年のことを敵とはいえ、とても愛しく思っていたのだ。己には沢山の弟達が存在するが、その中でも一番小さい弟よりもあの少年は幼く、稚かった。
俺は、もし敵同士でなかったら、きっとお前を慈しんで日々を送っていたろうに…。
そう思った瞬間、その思考はぶつん、と途切れた。
己が戦わなければならぬのは、そう生まれてきたからだと既に知っていた。だから己は死ぬ事に対して美学も持たなかったし、他のロボットの残骸を見てもさして悲しいという感情はおこらない。
今までそれで普通に過ごしてきたのに、あの少年を見てからだ。こんなにも小さなロボットにも存在意義があり、己が命などとっくにベットしてしまっているのを見て、哀れに思ったのか。
エアーの場合
バブルの場合
クイックの場合
クラッシュの場合
フラッシュの場合
ヒートの場合
ウッドの場合
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