そこはいつもの場所ではなく、どこか宇宙のようにもみえる。ロボである自分が宇宙に廃棄されたか、もしくは封印されたのか。自分の存在意義は生み出した親の意志とはまったく違うベクトルのもので、それを知らない自分ではない。ただ、周囲の仲間達は人とふれあい、笑い、その存在意義を確立してきたのに比べ、自分はただ封印され続けるのみ。
否、それを望んだのは自分であったか?
人と見えれば必ず相手を恐怖に陥れた自分だ。存在自体が恐ろしいといわれる姿形をしている。封印されたいと願い出たのは自分だったか?記憶にズレがでていることに、自分は一つ恐怖を覚えた。
しかし、この世界はいったいなんなのだろう。見たことも無い空間、見たことも無い広さ、見たこともない空気。
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